階段下のがらくた部屋

ハリー・ポッターの感想・考察から日々の雑事まで。だったのが色々あって将棋とか。

Yoshiharu Habu the Shogi legend in Switzerland  

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、あいさつもそこそこに本題へ。
ここ数年恒例になっている、羽生名人の年末年始欧州チェス行脚、今回はスイスです。

12/26〜30 チューリヒクリスマスオープン
1/1〜5 バーゼルチェスフェスティバル
(※ドイツ語)

現地スイスの新聞Tages Woche紙に羽生名人の記事が掲載されましたので、
ドイツ語→(google翻訳)→英語→日本語と訳したものを載せます。

私の英語力はあくまでハリポタを全巻原書で読める程度、ですので
まあざっとこんな感じのことが書かれているのだなと思っていただければ。
より正確な訳のご指摘など歓迎いたします。

※コメントで指摘をいただき、それをもとに修正しました。ご指摘ありがとうございます!(20161/6)


文中(※)で書かれている箇所は訳注です。

掲載元:
Yoshiharu Habu – die unerkannte Legende in Riehen - Tages Woche

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【羽生善治 - 知られざるレジェンド、リーエンに】

2016.1.4 10:46

日本のレジェンドである。
羽生善治はリーエンで開催中のバーゼルチェスフェスティバルでチェスを満喫中だ。
将棋とチェス、どちらがより難しいのか。インタビューを交えてお届けする。
(記事:Hartmut Metz)

[ 写真 ]
あまり芳しくなさそうな様子の羽生善治。リーエンにて日本人はArkadij Naiditschに敗れた。(写真:Hartmut Metz)


「とても勉強になりました。非常に貴重な経験でした。」羽生善治は静かにそう答えた。
人当たりの良さそうなその日本人は、バーゼルチェスフェスティバルでの世界的なグランドマスターでトッププレイヤーであるArkadij Naiditschとの対戦を堪能した。「ドローに持ち込めるかなと思っていましたが、結局ダメでした。」羽生はトップボードでの第2ラウンドをそう振り返った。

この謙虚な日本人はクリスマスオープンに参加するため、はるばるチューリヒまでやって来て5/7ポイント獲得し同率7位に入り、その後新年を迎えたリーエンへと移動した。ホテルLandgasthofで日本のトッププレイヤーである45歳の男はリスト14位に入り、現在2/4ポイントで参加者56人のうちの中の上につけている。観衆がステージ上のグランドマスターたちに湧いて注目する中、下のフロアではチェスの兄弟である将棋のレジェンドが人知れず座っていた。羽生善治は将棋におけるマイケル・ジョーダンだ。野球におけるアメリカバスケ界のスーパースターのごとく、眼鏡の好人物は別のスポーツの世界へと遠征してきたのだった。

[ 羽生善治は将棋界のマイケル・ジョーダン ]


最優秀棋士賞受賞20回。日本での記録は伝説だ。
1985年14歳(※15歳)、所沢出身の神童は四段昇段し栄光のプロ入りを果たし、さらなる階段を上った。そして19歳で最初のタイトルを獲得し、それ以来四半世紀にわたり常に1冠以上のタイトルを保持している。(※正確には90年11月26日〜91年3月18日は無冠の前竜王だった)それだけではない。二女(16歳と18歳)の父親は、現在まで唯一無二である七冠制覇を成し遂げたのだ!通算獲得タイトル数は孤高の93期(※94期)にのぼる。

「チェスと同じように将棋でも20〜30代が指し盛りで、40代では厳しくなってきます。」だが羽生は現在もなお毎年約1億円の賞金を獲得している。
1996年に東京で女優・歌手の畠田理恵と結婚し、2014年度には945,000フラン(※11,499万円)の稼ぎをあげている。加えて、講演料や定跡書など数えきれないほどの出版物による印税収入もある。
バーゼルチェスフェステバルの優勝者には火曜の第7ラウンドを終えれば賞金2,500スイスフラン(※約30万円)が与えられるが、彼にとってはポケットマネーに過ぎない額だ。

[ 写真 ]
羽生は将棋ではあっという間に100万ドルを稼ぎ出す。(写真:Hartmut Metz)

リーエンに移動したのも、「考えるのが好きなんです。新たな発見もありますし」と語る九段の男の言葉は時に哲学的だ。
自国でチェスをプレイする機会はほとんどなく、日本におけるチェスの存在は盆栽のようにいまだ小さい。
「約1,000万の将棋人口があって、そのうち10万人ほどがアクティブプレーヤーですが、チェスの大会はほとんどありません。なので去年と一昨年も渡欧して2つの大会に参加しました。」と羽生。
そのような状況にも関わらず、将棋のレジェンドがチェスで見せる強さは信じがたいほどだ。国際レイティングは約2400、これは国際チェス連盟(FIDE)が与えるうちで2番目に高い称号であるインターナショナル・マスター(IM)相当の実力だ。

この気さくで友好的なスターがチェスを学んだのは25歳だったという事実は、彼の才能をより浮き彫りにするだろう——今日のトッププレーヤーたち、世界チャンピオンのマグヌス・カールセン(ノルウェー)などが現在その年齢であり、彼がグランドマスターになってからも10年以上が経っている。
西洋のレジェンドたちを引き合いに出された羽生は微笑んだ。彼はアメリカのボビー・フィッシャーを一番に挙げる。世界チャンピオンであったフィッシャーが1972年に著した本の中に新しい64マスの世界を見たからだという。

[ 映画のボビー・フィッシャー:トビー・マグワイヤ演じる精神を病んだ天才としてのチェス・レジェンド—TagesWoche紙の8ポイント映画レビュー ]


本業と趣味の2つのゲームを混同してしまうリスクを、彼は意に介していない。「同じ日に両方やるのは無理ですが、そうでなければ」と羽生は応じた。
羽生が160人のプロ棋士の中で30年もの間、凋落の危機に瀕することもなくその地位を維持しているのに、チェスは貢献しているのかもしれない。
貴重なプロの座を若い才能に与えるため、老練の高段者、すなわち勝ち星から遠ざかった者は強制的に引退させられる。

チェスと将棋、2つの近縁のゲームは羽生に相乗効果をもたらしているようだ。「チェスをやっていて学んだことは、手を渡すこと、です。」将棋は玉将を詰ますことでのみゲームが終わるため、終盤に向けてより速度を増し激しくなっていく。一方のチェスは、バーゼルのトーナメントでもそうであるように、対戦相手の狙いを見極めるための穏やかな手が有効手になることも多い。「チェスを実際にやってみるまでは、将棋と似たようなゲームだと思っていました。」将棋ではビショップ(※角)はナイト(※桂馬)よりもはるかに強い駒だ、と羽生は両者に共通する駒を比較した。

コンピュータソフトも台頭してきているが、もう長らく人間に勝ち目のなくなったチェスほどではない。「アンチ・コンピュータ戦略をよく研究すればまだ将棋は対抗できます。詰将棋と呼ばれるプロブレムに関してはすでにコンピュータのほうが強い。5年前に初めて将棋ソフトがプロ棋士を負かしました。現在は五分というところでしょうか」今や膨大な定跡データベースが将棋でも蓄積されてきているが、それでも電脳が人間を圧倒するにはまだ至っていないと羽生は語る。その一方で羽生は将棋をゲームや頭脳スポーツというよりも、日本の伝統文化の一部であるとみなしている。どちらが「複雑」か、とは彼は答えなかった。

レジェンドが旧時代の遺物と成り果ててその晩節を汚さぬようにと引退を考えることは?それはもしかしたらタイトル通算100期の金字塔を打ち立てた後だろうか?

彼はふたたび透き通るような微笑みを浮かべた。「わかりません。気持ちが続く限りは、と。私はせいぜい1年とか2年先のことしか考えていないんです。自分がいつまで力を保っていけるかどうか、ですかね。」


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category: チェス

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Tata Steel Chess Tournament  

羽生名人が年末年始に参加されていたRilton CUPは、4勝3敗2分でIMノームの獲得ならず、ということで
IMのタイトル獲得は早くても1年後に持ち越しとなりました。

将棋界も6日からさっそく公式戦が再開、順位戦など好局目白押しですが、
羽生名人の対局は、今月は朝日杯と竜王戦1組ランキング戦のみ…
しばらく羽生将棋が観られないなあ~と思っていたら…

現在オランダで開催中のチェス大会、Tata Steel Chess Tournamentの中継動画に
突然羽生名人が登場されたと知り、ビックリしました。
Youtubeの公式チャンネルで羽生名人のインタビュー部分の動画が公開されています。

【Tata Steel Chess 2015 - En passant - Yoshiharu Habu】



休暇満喫中ですね…(笑)

他の将棋ファンの方からのご指摘や、
チェスに詳しい方からチェス用語について教えていただきながら
翻訳したものを下記に載せます。
それにしても羽生さん、とっても楽しそうにインタビューに答えられてますね(*´ ω ` *)

(※)は訳注です。

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■大会初日(※1/9)にスペシャルゲストをお迎えしました。日本の将棋トッププロ棋士、羽生善治さんです。
■ここへはどういった目的で?

羽「チェスの(トッププロが戦う)大きな大会を観たことがなくて、今回スーパーグランドマスターたちのゲームを観られる貴重な機会なので。とてもワクワクしています。」

■スーパーグランドマスターたちとは会えました?

羽「ええ、幸運にも参加者と同じホテルに泊まれたので、選手とも沢山会えました(笑顔)」


■チェスと将棋の共通点は?

羽「一番の共通点は玉・飛車・角の3つの駒と同じ動きをする駒があることで、一番違う点は将棋は一度取った駒を使えることですね。でも3つ同じ駒があるというのは、非常に大きな共通点だと思います。」

■チェスはプレイします?

羽「はい、15年くらい前から。あるフランス人男性から教わって指し始めました。で、時々インターナショナルオープントーナメントに参加しています。」

■イロ・レイティングは2400くらいでしたっけ?

羽「はい。2400くらいで、FIDE Masterです。」

■私が知る限り、遅く始めたにしては非常に素晴らしい成績ですが、もっと若いころから始めていたら…と考えたことは?

羽「うーん…どうでしょうかねえ…」

■レイティング2400というのは大変非凡な成績です。

羽「ええ、その、なんと言ったらいいんでしょうか、チェスを指すにしても、将棋の経験が活かせるということはあるんです。例えば長時間プレイすることに慣れているとか。将棋では1日、場合によっては2日制のこともあるので。長時間のゲームでも苦になりません。あと、どう考えたらいいのかとか、局面の評価の仕方であるとか、そういった将棋で培った能力をチェスボードの上で活かそうとしています。興味深い試みだと思っています。」

■将棋はよりtactical(※戦術的。読みを重視する感じ?)であり、チェスはよりpositional(※チェス用語だそうです。tacticalと対をなす語で、形を重視する感じ?)だと思いますが、どちらがより面白いですか?

羽「何と言ったらいいんでしょう、その、どちらも素晴らしいゲームですが、両者を比較するとある点では全然違うということがあります。例えば先ほどおっしゃったように、チェスは序盤がとても激しいですが、エンドゲームになるととても穏やかになります。将棋はそれとはまったく違っていて、序盤はとても静かですが、終盤はとてもtactical situation(※正確な読みを必要とされる状況?)になります。
チェスと将棋を戦術面であるとか、歴史的経緯であるとか、定跡の進化といった点で比較すると共通点を見出せます。
例えば将棋では古い戦術においては中央の天王山が最も大事だとされていたのですが、近年では主導権を握ることのほうがより重要だとされるようになりました。チェスでも同じことが起こっていますよね。今日の試合でも黒番が中央をpassして(※位を放棄して?)カウンター攻撃を狙うといったゲームがいくつか見られました。
時折そういった共通点を見つけては非常に興味深く感じています。」

■(プレイヤーとして)チェスボード越しにあなたを観ることはできるでしょうか?(※こういう大きな大会でプレイするあなたの姿を観られる日が来るでしょうか?というような意味かと)

羽「あはは(笑)そうなるといいんですが、それはかなり難しいことですね(笑)でも、今後もチェスはプレイしていくつもりです。」

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category: チェス

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Rilton Cup 2014/2015  

年末ですね。
仕事は無事納まりましたが、大掃除と年賀状はこれからです。

さて、羽生名人は棋王挑戦権獲得!
残念ながら王将戦の挑戦権は逃してしまいましたが、2月の棋王戦が今から楽しみです。
第3局までは仕事が休みの日なのも嬉しいところ。


将棋界も年末年始は基本的にはお休みです。
(森下九段の電王戦リベンジマッチは大みそかにありますが)
将棋中継がなくて寂しいとお嘆きのあなた。
将棋がなければチェスを観たらいいじゃない。

一年中忙しい羽生名人も年末年始は過密日程から解放される日々。
…のはずが、スウェーデンのストックホルムで開催されるチェス大会に明日から参加されます。
一年前はポーランドで今年はスウェーデン。
「休暇」の概念が我々とはどうやらかなり違うようです。

以下チェス大会概要です。

【Rilton Cup 2014/2015】
大会概要(pdf)


場所:Clarion Hotel Stockholm
日時:12/27~1/5(12/31はお休み)
ゲーム開始:15時(日本時間23時)、最終日のみ12時(日本時間20時)(時差-8時間)
持ち時間:初手から1手につき30秒追加、40手まで90分、41手以降30分追加。(将棋の持ち時間2時間くらいを目安にしたらよいのかな)

参加者一覧、ペアリング、ゲームの結果などは

http://www.rilton.se/
http://www.chess-results.com/tnr144653.aspx?lan=6

で掲載予定。

棋譜中継は全体のうち12局を以下で中継予定。

棋譜中継予定地

全局の結果、棋譜などは翌朝にはhttp://www.rilton.se/に掲載予定、とのことです。

たぶん勝てば勝つほど上位者同士があたるようになって、その上位同士のゲーム12局が中継対象なのだと思います。
大会には88人がエントリーしていて上からレイティング順に羽生名人(レイティング2415)は29番目。
2600以上のGMだけでも5人いる中で上位に入るのはなかなか難しいかもしれませんが、
羽生名人のチェスが中継される可能性も大いにあります。

年末年始の楽しみができました(^^)

category: チェス

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チェスと将棋と年末年始  

あけましておめでとうございます。

2014年賀web_nmoriyan


年末年始、羽生さんがポーランドのチェス大会に出場されると知って
しかもリアルタイム中継がある(2日目から気づいた)ということで、ほぼずっと見てしまいました。(注:時差8時間)
シーズンオフのない将棋界で唯一ぽっかり空くはずの年末年始にまさかチェス観戦するとは思いませんでした。

冒頭の年賀状はそんなこととは知らずにたまたまチェスにしたというか、
羽生さんを紛れ込ませたくてこの絵柄にしました。
背景の局面はGM Peter Wellsを撃破した時の衝撃の局面です。

さて。
いつも超多忙で棋士仲間から「いったいいつ将棋の研究をしてるんだ」と不思議に思われてる羽生さんが、
1/10に順位戦7回戦、1/12、13に王将戦第一局をひかえた羽生さんが、
まさか12/27~1/4までポーランドのチェス大会に出場されるなんて誰も予想しませんよね(笑)
「時間はあるなしじゃない、作るものだ」っていうことですか。そうですか。


チェス全然わからないのですが、観ていると面白いもので。
いえ、本当にまったくわからないんですよ。
中継記者さんとかついてないから、twitter上でどなたかが解説してくださらない限り
さっぱりわかりません。
符号を確認するのにもabc…123…と毎度確認するくらいです。
でも、見れば見るほど「ああ、本当に将棋とは全然違うゲームなんだなあ」と感じました。

序盤は駒をいい位置に進めて駒組みをしたり、けん制したり、王様を囲ったり…と将棋と似たような雰囲気なのですが
中盤以降の激しさがすごいですね。
駒をガンガン交換していくのには驚きの連続です。
「えー!それも交換しちゃうの!?」って感じで。

チェスはもちろん取った駒を使えないので、交換=盤上から消える、なので
どんどん盤上の駒が少なくなってしまいます。
将棋的な視点から見ると「こんなに駒が少なくなっちゃって、勝負がつくの??」と
不安になるくらいガンガン交換されていくのですが、それでも勝負がつくらしいのが不思議。
確か羽生さんが「チェスの終盤は想像力」とか語られていたような気がしますが、そういうこと?なのでしょうか。(わかってない)

終盤極端に駒が少なくなれば、チェス初心者が観ても形勢がわかることがあるので、そこも面白かったです。
将棋は終盤難解な事が多いですからね…

大会の結果、羽生さんは9戦6勝2敗1分で(チェスの成績評価の仕方は複雑でよくわからない)、81人中8位。
2つめのIMノームというものを獲得して、あともう1回IMノームを獲得すれば
IM(International Master)の称号獲得、ということになりました。

ノーム、というとgnome(土中に住む小人)しか浮かばないハリポタ脳ですが、
そうか、normは達成基準、ノルマのことですね。なるほど!

閑話休題。

羽生さんの棋譜解説と大会結果について日本唯一のプロチェスプレーヤーである
小島慎也さんがブログに書かれています。

■Shinya Kojima Blog
2014/01/04 A Challenge for The Second IM Norm - Accomplished!
2013/12/30 GM Heberla vs. FM Habu - Exchange Sacrifice -

小島慎也さんが2400以上のレーティングを達成するのが先か、
羽生さんがあとひとつIMノームを獲得するのが先かで、日本人初のIMが誰になるのかが変わるようです。

羽生さんが次に国際大会に出場できるとすれば、次の年末年始しかなさそう。
もし名人戦に出場しなければ4月5月は竜王戦の予選トーナメントくらい(くらい、というのもアレですが)ですけれども。
現在A級順位戦(名人戦予選)6回戦終わって6戦全勝、2位2人に2勝差をつけていますので…
(もちろん名人戦には是非是非出ていただきたい!)


ファンとしては、タダでさえ超お忙しいのに、さらに忙しくしなくても…と思ってしまいますが
12/27~1/4までの大会中、元日はリーグ戦はお休みだったのに、
その日に開催されたBlitz tournament(早指し大会)にまで名前が掲載されていたのを見て、もう、なんというか、…ええ。

というか帰国されて時差ぼけ直したら即大阪飛んで順位戦(おそらく深夜まで)指して、
翌日は静岡県に移動して前夜祭、そして翌日から王将戦…。



どうかお体壊されませんように…。



ところで羽生さんが負けたり、対局中継がなかったりすると
自分が指すほうをやりたくなる傾向にあるようです。
金沢将棋レベル31の先手で、何度かすでに勝っていたのですが
どうにも納得いかなくて、えんえん指し続けること数限りなく。

※Flash Playerのインストールされていない環境では棋譜再生画面は見られません。
その場合は棋譜データをどうぞ。

■2013年11月18日 先手:もりやん vs 後手:金沢将棋Lv31棋譜データ
ムキになって角を打ち返して、勝ったものの…。

▲7六歩△3四歩▲2六歩△8八角成▲同銀△6五角、とやってくるのですよ。
どう対処したらいいかわからなくて、最初は負けまくって、
そのうち何度か勝てるようになったんですが、なんかしっくりこない。
プロでこう(6手目△6五角)指してるの見たことないし、
だったらこれは後手がこのままよくなるわけじゃないハズ(下手の考え休むに似たり)。

ということは角を早々に打ってしまったのを損にさせるような指し方が正解なのかなー。
となると1歩損するけどなるべく盤面を収めて、こちらの角が手持ちであることが有利に働くような局面にしていくべきなのかなーと。
ずいぶん後から気づいたけど、これが「筋違い角」ってやつなのですね。

■2013年12月31日 先手:もりやん vs 後手:金沢将棋Lv31棋譜データ
なんと気づくと1ヶ月半も同じレベルでやり続けてました(笑)
2013年の指し納め。前よりはマシになった…んじゃないかな。


中央の歩を守って7六の歩を取らせて1歩損だけど、飛車先を伸ばして飛車交換から棒銀的に銀で攻め込んでみました。
(なぜ”的に”なのかはちゃんと棒銀はこういうものだ、というのを学んだことがないから、見よう見まねなのです。)
相手の玉形を乱して飛車先の歩交換をして、こちらだけ角が手持ちなら
先手がやれそうな気がします。そのちょっとした優位を維持できればの話ですが。
でも人間相手だったらこうは指してくれないだろうなーという気も。
相手が棒銀で狙ってるのにのこのこ王様入城しませんよね…。

■2014年1月1日 先手:金沢将棋Lv31 vs 後手:もりやん棋譜データ
指し初めは負けましたが二戦目で気持ちよく勝てました。

まあでもやっと納得いったので次に進んだら、レベル31後手、そしてレベル32はすんなりクリアできました。
というかレベル32は玉をいきなり飛車のほうに移動させるという、
ワケのわからない作戦に出ましたよ金沢さん…なんだったんだろう、あれ…

レベル33の先手は、あともうちょっと、という感じでまだクリアできていません。
というのは終盤間違えるから…。
後で見直してみたらこうしてればこっちが勝ちだった、というのがわかったので。
自玉の安全度を知る、っていうのは本当に大事ですね。

将棋に興味を持ち始めて1年間でレベル25まで、今は1年9ヶ月目でレベル32。レベル100は遠いなあ~。

と、いうわけで今年もよろしくお願いいたします。(どんな締め方

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Check Mate at Skytree  

スカイツリーで羽生二冠と森内名人がチェスのフランス王者と対局するというイベントに行ってきました。
Check Mate at Skytree

チェスです。将棋じゃありません。
チェスと将棋は元をたどればインドのチャトランガというゲームにルーツを同じくする、いわば兄弟。
兄弟は他にもいて、アジアには色々な将棋の兄弟がいます。

で、羽生さんは実はチェスが趣味で、しかも日本で一番高いレーティング(強さを示す指標のようなもの)。
つまり日本最強チェスプレーヤー。
森内さんも日本におけるトップクラスのチェスプレーヤーでいらっしゃいます。

今回のイベントに迎えたフランス王者(GM=Grandmaster)のMaxime Vachier-Lagraveさんはもちろん世界のトップクラスのチェスプレーヤー。
このお三方は以前にもMaximeさんと二面指し対局されてて、
その時は挑戦者の羽生・森内両氏が黒(後手)を持って羽生さんが引き分け、森内さんが負けという結果でした。
チェスは将棋よりも分析がずっと進んでいて、先手が有利なゲームであることがわかっています。
なので、黒側は引き分けに持ち込むことを目指して指す、らしい、です。
(駒の動きをようよう覚えたばかりなので、よく知りません…)
※二面指し→ 一人が二人相手に同時に対局すること。複数を同時に相手にする対局を多面指しと言います。羽生さんは以前将棋で100人を相手に百面指し(!)をされたことも…

今回は先後入れ替えて、羽生・森内両氏が白(先手)、Maximeさんが黒(後手)での対局です。
前回後手を持って引き分けに持ち込んだ羽生さんが先手を持って仏王者とどう戦うのか!?が注目の的!

というわけでチェスのルールも覚束ないまま初スカイツリーに行ってみたわけですが、
駅降りてエスカレーター上がったらそこはもうスカイツリーの中。
上層階にはあがってないし帰りも外に出ていないので、まったくもってスカイツリーに行った実感がありません(笑)

以下レポート?的なものを箇条書きで。

・駐日仏大使の挨拶の中で羽生さんのお名前の発音が予想を裏切らず「アブ」だった。(仏語でhは発音しない)
・対局者あいさつでのお辞儀の仕方が三者三様で萌え。
・特にMaximeさんのお辞儀がぎこちなくて素敵( ´ ω ` )
・対局に向けて集中力を高める羽生さん。
・客席のちびっ子が「がんばれがんばれがんばれ!」と声をあげたのに破顔一笑。会心の笑顔。ちびっ子グッジョブ。
・対局中めちゃめちゃ目まぐるしい羽生さんのしぐさと表情。
・特に椅子での対局なので将棋では見られない、足ぐりぐりのしぐさ。
・対してやはり表情の変わらない森内さん。
・二人の間をくりくりと回って交互に指すMaximeさんも表情が変わりません。
・大判解説の声は対局者の近くの観客にはまったく聞こえず。
・なので私には盤上でいったい何が起こっているのかさっっっっっぱりわかりません。
・2つの白の駒を一度に動かした時だけ「あ、今のがキャスリングだな」とわかっただけっていう。
・羽生さんがうなづく仕草をしたので羽生さん優勢?とか思ってた。
・しばらくして後ろを見たら大判(というかスクリーン)で盤面の様子だけは見える事に気づいた。
・かといってそれがどういう状況なのか解説なしでわかるはずもなく。
・森内さんの駒組みが将棋っぽいと思ったくらい。
・長考の場面が続いたと思ったらいきなり指し手が早くなって森内戦がMaximeさんの勝利で終局。
・ややあって羽生さんが自分のキングを横に倒して、どうやらそれが投了の合図らしい。Maximeさん勝利。

というわけで仏王者vs羽生・森内戦はどちらも仏王者に軍配が上がりました!

【感想戦前の各対局者のコメント】

Maximeさん:
お二人とも定石の研究をされてて、どちらも序盤は白のほうが良くて自分のほうが苦しい展開でしたが、
途中どちらも15手あたりで最善でない手を指されたので逆転できました。

森内さん:
序盤は良かったと思うんですが、駒が少なくなってからは厳しかったです。

羽生さん:
序盤はいい勝負だと思ってましたが、途中30分くらい長考して、
というかその前に、長考の時点ではもうまずかったのだと思います。
当たり前ですが、強いな、と(笑)(会場も笑い)
それが実感できたのが良かったです。

感想戦は時間がなくて残念ながら森内さんの感想戦の途中で会場をあとにしましたが
森内さんの感想戦の間、羽生さんと仏女子チャンピオンの方が英語で指し手について語り合ってらっしゃいました( ´ ▽ ` )
(マイクを使われなかったので森内さんの感想戦の声はまったく聞こえず…)

ちなみにこの仏女子チャンピオン(WGM=Woman Grandmaster)のAlmira Skripchenkoさんは
来週9/30(日)に今度は場所を渋谷ヒカリエに移して羽生さんと対局されます。
Check Mate at Tokyo

チェスの駒の動きを覚えただけの私ですが、とても楽しかったです(^-^)


-----蛇足なあとがき-----
私もりやんは羽生さんが7冠王になられる以前からのマイケル・ジャクソン ファンで、
表題のイベントのすぐ後に25年の時を経てついにリリースされたBADツアーのDVDの上映会に行って大いに興奮したため、
チェスイベントの記憶が一時的に完全に押し流されました(^_^;;
どうにか記憶を掘り起こして書き記しました…

category: チェス

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