階段下のがらくた部屋

ハリー・ポッターの感想・考察から日々の雑事まで。だったのが色々あって将棋とか。

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第8回朝日杯将棋オープン準決勝・決勝 「決勝」  

2月14日(日)、第8回朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝が有楽町マリオンで開催されました。
準決勝で羽生名人と渡辺二冠がそれぞれ勝ち上がり、去年と同一の黄金カードでの決勝となりました。
(いつもどおり)記事が長くなりすぎたので準決勝と決勝とで分けてます。
第8回朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝「準決勝」

羽生名人はこれまで朝日杯で3回優勝、昨年度も優勝しているので朝日杯初の連覇を狙います。
対して渡辺二冠は昨年度羽生名人に敗れているので今年こそはと2回目の優勝を狙います。
今期これまでにお二人はJT杯の決勝(渡辺勝ち)、そして現在進行形の棋王戦第一局(渡辺勝ち)で、さらに昨年度末の王将戦も渡辺勝ち。
公式戦で羽生名人が三連敗中です。
しかも棋王戦第二局もひかえているので、ここは絶対に負けられないと思っているはず!

以下は対局中に私が思ったことなど。


第8回朝日杯決勝
羽生名人vs渡辺二冠


羽生名人の先手で初手▲7六歩。
もう、はじめから表情が本気モードです。
後手渡辺二冠が△8四歩と応じて…

三手目。
私の場所からは盤が一部しか見えず、指し手は大盤で再現されるまでわからないのですが
動かしたのは明らかに、▲6八銀ではなく、かといって▲2六歩でもない。
どー見ても、真ん中あたりの駒を動かした。
ま、まさか!!!!

まさかの▲5六歩。
ひゃーーーーーー!
ギャラリーが無言でどよどよとしているのがわかります。
私は渡辺二冠の背後の位置にいたので表情はわかりませんが、
四手目をしばらく指さないところから見ても、驚いているのは確実でしょう。

なにせオールラウンダーとはいえ羽生名人が公式戦で飛車を振るのは
2013年1月28日のNHK杯の対郷田棋王(当時)戦以来。
2012年度は何度か振り飛車指されてましたけど、すべて後手でのこと。
羽生名人が公式戦の先手で振り飛車を指されるのは、
たぶん私がファンになって(12年春)以来初めてなのではないでしょうか。
そりゃあ驚かないほうが無理ってものです。

しかも準決勝の相手の伊藤五段が中飛車を得意としていて、実際対戦して勝った直後ですし。
相手に指された作戦を自分でも試してみる、というのは実に羽生名人らしいなあという感じはしますが、
その間2時間くらいしか経ってないわけですからね(笑)

先手中飛車でも準決勝の将棋とは違って、五筋位取り中飛車に。
そこからお互い穴熊に囲い合って、ガチガチに。
でも、おなじ金銀4枚の穴熊でも、先手と後手とで形が微妙に違うんですね。
先手はダイヤモンド穴熊という感じ?
後手は金が4三にいてちょっと囲いから離れ気味だけど、先手の飛車先突破を許さないよう守ってる感じ。

お互い飛車をういて隙を伺っているけど、どうも膠着状態な様子。
後手は徹底して先手の攻めを待っている感じなんでしょうか。
先手としては打開していかないといけませんよね。
羽生名人が打開していって渡辺二冠がカウンターを狙うという展開は、なんというかいいイメージがないんですが…

膠着状態が続く間、次の指し手がまったく皆目見当がつかなくて
△6三飛の局面で「5二に銀打てたら気持ちいいだろうなー銀ないけど」とか考えているばかりでした(笑)

羽生名人が9筋に角を上がって、△9五歩とされたらどうするんだろう。
△9五歩
ですよねー><
うーん、これは角を切るしかないのかな。
銀と…香車も手に入れば二枚換えになる?かな??
そういうこと???

▲同歩△同香▲9六歩で▲3一角成△同金で▲5二銀
あ、先に香取るのかと思ってた。香を先に取ると飛車に逃げられるとか?なのかな??
しかしこれ…結構痛そうな…飛車逃げないと飛車タダ取りですよね???
って、飛車逃げなかった!!!
あ、そうか△5五香で取り返せるのか。
先手が飛車を取った後の銀が遊べば…ということなのかな。
うーんでも飛車の働きは後手のが良さそうだったから、交換は悪くないような気がする。
穴熊も先手のほうは手つかずだし。

どっちがいいのかここまで全然わからなかったのですが、後手の△7八飛の局面は
後手の攻めのほうが先手陣に刺さっているように見えて、不安な気持ちでいっぱいでした。
なにせ二枚角が強烈に見える。

▲7五香!!!

えっ!?
後手の歩頭に香打ち!
二枚角の利きを止めるための非常手段??


……いや、これ、同歩で取ったら7四銀成で角二枚取られるよ!
この香、同歩で取れないんだ!!!!!
うわーーーーーーー!!!!

ここでもギャラリーが無言でざわついていたように思えました。
何より私が大興奮です(笑)

角二枚止まっちゃったら、現状飛車しか堅陣の先手陣をにらんでいる駒がないわけで、
これは先手がいいのかな…???
あっでも歩成を狙って△5六歩かあ。そうかーと金かあ。うーん。
でも、取られそうだった桂を逃げた手が角取り。おお。
まさか二枚とも角をタダで取られるわけにはいかないので香を角で食いちぎって
△7五角▲同歩△同角
で、歩成と飛車の横利きを止める▲5八歩。
でも成り捨てから歩を浮かせて、裏に打つのかな。

△5七歩成▲同歩△5六歩▲同歩△5七歩

うーん、歩が成って来られたら角と飛車が直撃してきてまずそうな…

▲7六歩△9七角成

あっ、そうか8四にも9三にも逃げられないんだ。
でもここで角筋が攻撃から外れるのはかなり痛そうな…
これは、羽生名人勝ちかな!?!?

▲5五桂に金逃げたけど、うーん、後手の9七馬が利いてるなあ。▲5三に角打つとか…
▲5三角。おお、打った。

△同馬▲同成銀

後手の馬を消したうえに4三に桂も成れるようになりましたね。
△4九と~△3九とで金一枚はがされたけど、そうか、同金かと思ったけど同銀なのか。
たしかにこっちのほうがまた敵駒が迫ってきても安全そう。
後手が成り駒作るには時間がかかるし、これは…

△9七角▲4二角

これは決めに行ったような。

△同金▲同成銀△4三金

手順わからないけど、龍を切っていけそうな気がする(気がするだけ)

▲2一龍

龍切ったー!!!!

△同玉▲3二金△1一玉▲4三成銀

そうか、素直に金を取ればいいのか。
そしてここで渡辺二冠の投了。

羽生名人の2年連続4回目の朝日杯優勝が決定しました!!
おめでとうございます(*´ ω ` *)

さらに、羽生名人は本日の2勝を以て中原誠十六世名人歴代通算勝数第三位の1308勝に並びました。
まだまだ通過点かと思いますが、おめでたい。

いやあ、準決勝も素晴らしかったけど、決勝はまさかの中飛車、そして▲7五香!
どちらの対局も優勢になってからの決め方が鮮やかで、感動しました。
とても楽しかったです。

素晴らしい対局を見せてくださった棋士の先生方、運営に携わる方々、当日お会いした将棋ファンの皆様、ありがとうございました!


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