階段下のがらくた部屋

ハリー・ポッターの感想・考察から日々の雑事まで。だったのが色々あって将棋とか。

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第9回朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝 「決勝」  

(長くなったので準決勝と決勝とで分けました。準決勝の記事はこちらです

決勝に勝ち上がったのは羽生名人と森内九段。
私が一番見たいと思っていた組み合わせでした!!( ´ ▽ ` )

お二人が新宿の小田急百貨店でのこども将棋大会で出会ってから35年。
今もなお将棋界のトップとしてしのぎを削り合う、永世名人有資格者同士の戦い…!
その熱い戦いを生で、間近で観戦できるなんて、こんな夢のような出来事があっていいのでしょうか!?
興奮収まらないままの気分を「楽しみすぎて爆発しそう」と表現したら、
「そんなにも何かを楽しみにする気持ち、いつ以来ないだろう。うらやましい」と言われました。

午後の決勝は振り駒の結果、またしても羽生名人が後手。
14:30に対局がスタートしました。

▲森内九段 - △羽生名人

▲7六歩△8四歩▲6八銀から矢倉の進行に。
矢倉といえば以前は先手矢倉といえばこれ、という定番だった▲4六銀▲三七桂型に後手が△4五歩で銀を追い返す指し方が有力とされて、最近は先手が早囲いにしたりと色々工夫されているところ。
森内九段は矢倉のスペシャリスト。今回はどんな将棋になるのかな?

以下は対局観戦しながら私が思っていたことです。

△7四歩~△5三銀右!
→これは!△5三銀右急戦矢倉!!!

最近ではほとんど見かけなかった作戦です。
▲4六銀▲三七桂型が猛威を振るっていた頃に、後手が対抗策としてこの作戦を用いていたような印象を持ってます。

事前対策が万全なことで定評がある森内九段。
早指し戦では相手の用意の作戦にハマってしまうとそれだけで勝負がついてしまう危険もあって、羽生名人がそれを外しに来たのかなー。

……

▲2五歩△5四銀
→△5四銀って、見たことないなあ…

……

▲1五歩△3三銀
→急戦矢倉では後手が飛車先の歩交換を防がないのはよく見るけども、飛車先の歩を交換させてから銀上がるのかー。なんでだろう。

……

▲1七桂△2四銀
→角のにらみが利いてて3六の歩を動かせないから端から桂を。で、後手はそれを先受けして銀を上がったと。

って、森内九段がここでめっちゃ考えてる。持ち時間40分なのにもう20分以上ここで考えてません!?長い。まだ序盤なのになんでだろう。観戦してるお客さんたくさんだけど、でもとても静か。

これだけの人数がいるのに、誰も声も音も発しないで、凝縮した緊張感の中で全員が森内九段の次の一手に傾注している。

▲5九飛
→2四銀と端を受けさせたから中央へってことなのかあ。

……

△5五歩
→羽生名人もお返し長考で9筋の端を突き合ってから。うーん、せっかく切った5筋の歩を打たされて、しかも歩切れになってしまって、後手面白くなさそうな…。角道も止まっちゃったし。

……

△5一角▲5七銀
→後手の角使いにくそう。
働きの弱かった先手の右銀は中央から捌けそうな予感…。

銀交換になって懸案だったと思われる先手の右銀は捌けたところで本格的な戦いが開始。

……

△3八銀!
→羽生ゾーン!羽生ゾーン!! (※正確?には2三のあたりに駒を打つことをこう言う)
そんなところに打ってしまって大丈夫なんですか!?
その銀は遊ばないのですか!?!?

……

△5七歩
→私も打ちそうな歩だから、不安…。攻めが重そうな??

▲7七角~▲5五金~△3三角~▲6五金
→コビン恐い!コビン恐い!!(>_<;; 玉頭も危ないし、角にコビン狙われたまま桂馬まで跳んできたらと思うと…
って、△6五金!自玉は大丈夫なんですか!?!?!?

……

▲4一銀△6九銀
→ぎゃー、矢倉崩しの定番、銀ひっかけきたー!って後手もひっかけたー!!!どっちが危ないの???

……

▲4四角成
→またイヤなところに馬がっ(>_<)

△4一飛
→銀は取れたけど、王様狭くなったような?

▲2四歩~
→ですよねー!馬に張り付かれたまま玉頭攻めこわいよー…受かるんですかこれ!?なんか無理そうに見える(>_<)
でも羽生名人の表情を見ると、勝つときの雰囲気がある…。
先手の攻めは受かってるということですか!?
どきどきで喉の渇きが半端ないです(観客は飲食禁止)

……

△6八角
→あっ! これは、受かる??というか攻防に利いた馬ができますね…!それでもめちゃめちゃ恐いけど…!

……

▲6六歩
→おっとこれは!ここで受けるのではおかしい、です、よ、ね??

……

△2五歩
→後手もいったん自玉を受けて、と。同桂同桂2六歩が恐いけど…その瞬間になにか…あるのかな…馬がいるから寄せがある?

……

△8七歩~△6六金
→うおー。歩があたってた金を押し売り!これは…!

……

△8九銀

120手にて後手羽生名人の勝ち!
これで朝日杯は3年連続5回目の優勝です。
やったー!!!(*´▽`*)

盤側で観戦している分には(私の棋力では)どっちが勝っているのか全然わからなくて、
△6八角打たれるまでは後手受からないんじゃないかと生きた心地がしないでいました。
もう、ずっと立ったままで足が痛いのも忘れるほどの、激しい展開で…
2時間以上にわたるお二人の力のこもった熱戦・名局に、終局してしばらくは呆然としてしまいました。

去年おととしの羽生渡辺戦もゴールデンカードでしたが、羽生森内ももうひとつのゴールデンカード。
長ーい付き合いのお二人同士、羽生渡辺戦とは違った独特の緊張感と同時に、
相手に対する安心感みたいなものも感じられて本当に貴重な経験でした。
こんな素晴らしい将棋を間近で観戦することができて、生きててよかった…と心底思いました。

棋士のみなさま、関係者のみなさま、そして一緒に観戦していたファンのみなさま、ありがとうございました( ´▽` )ノ


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