階段下のがらくた部屋

ハリー・ポッターの感想・考察から日々の雑事まで。だったのが色々あって将棋とか。

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映画『DEATH NOTE』前編  

劇場版『DEATH NOTE(前編)』を観てきました。

漫画・小説・ドラマ・アニメあるいは舞台など…
双方向的にいろんなメディアミックス展開のある昨今。
私は漫画が好きなので、こういったメディアミックスでは
漫画を原作にしたアニメや映画に触れる機会が多いわけですが
どの媒体で作られるにせよ、漫画は漫画、アニメはアニメ、映画は映画で
それぞれが1つの作品としての完成度をもって成立して欲しいと思うし、
また、そうであるべきだと思っています。

もちろん、元の漫画が好きだからアニメや映画を観るという場合が多いので
原作である漫画を忠実に再現して欲しいという欲求がないわけではありません。
でも、それはオマケというか、
「なるべく忠実であって欲しいなあ」と思う程度の付加的な気持ちであって、
やっぱり第一に重要なのは映画ならひとつの映画作品としての完成度。
原作の”本質”に忠実であるべきで、媒体がちがうのだから
表面要素は変わって当たり前くらいの考えです。

で、デスノートですが、第二部に入ってからは
正直(私にとっては)面白くなくなってしまって、完全に気持ちが冷めていました。
第一部(L死亡まで)があんなに面白かったので、残念でした。
ですが、週刊連載が完結し、作品の最後を見届けるつもりで
映画も前編はとりあえず観に行こうと決めてました。
後編は前編次第だな、と。
でも、映画は配役もよさそうだし、それなりに楽しみにしてましたよ。

そんな私が観た劇場版『DEATH NOTE(前編)』。
面白かった!というのが正直な感想。
いや、ほんと、映画スタッフ・キャストに賞賛の拍手を贈りたい気持ちです。

以下ネタバレ!


映画だからできること、漫画だからできること、
そして映画ではできないこと、漫画ではできないこと。
こういったことがあるから媒体を変えて作品を作る意味があるわけで、
そのためには当然色々変更部分が出てきます。
まあそれを気にくわない・腑に落ちないという
気持ちが全くわからないとは言いませんが、
映画『DEATH NOTE』でなされた変更部分、つまり映画的演出は
非常によくできていたと思います。

映画という表現のために、必要な変更だったというのが納得いくし、
それに物語の芯を変えてしまわず、でも映画として成立させる、
そのための変更のバランスが絶妙じゃないかと。
あらゆる選択の中でよりよい方が選ばれて、いい結果をもたらしているように思えました。

最初のほうでは私も「ええー、月はそんなことしないでしょう?」とか
うっかり心の中でツッコミ入れてしまったりしていたのですが
「いやいや、いかん。映画は映画。」と思い直し、
途中からは映画に没頭して、原作との違いをいちいち気にしないで見られました。

配役、いいですよね~。
藤原竜也は発表になった時から「おお、適役!」と思ってましたが
実際に映画を観てみて、やっぱり適役だと思いました。
若くて容姿がよく、演技力があって、なにより「狂気をはらんだ天才」を演じるのが上手い。
頭が切れるが、腹に何かを抱えていそうな雰囲気が月にうってつけ。
夜神家のほかの面々も、レイとナオミも、配役バッチリだと思いました。
刑事たちは誰が誰だかわらない中で
松田だけがしっかり松田らしさを思い切り放っていましたね(笑)
刑事たちが出るたびに「松田はどれだろう」と探していたんですけど
時折出るマヌケ発言に「絶対こいつが松田だー!」と内心大喜びでした(笑)
映画の中で不自然に浮いてもないし
なおかつ原作の松田らしさも十分に現わしてて素晴らしい!
あ、もちろんLも良かったです。
こちらも、映画の中の人物として不自然でなく
かつ原作のLの雰囲気や魅力をしっかり表現していたと思います。
原作の中の人間で風貌やら動作やらが一番常軌を逸している
あのLを自然な感じに演技するのは、すごいと思います。

ストーリーや演出について
”あんなに端折ってしまって原作未読の人にはわからないんじゃないか”
という感想を沢山見かけますけど、
私はこの点に関してもうまいことやってるなと思いましたよ。
言葉で説明してなくても映像でなんとなくわからせたり
物語の展開で納得させたりできてるんじゃないかな…
まあ、私は未読派じゃあありませんので、あんまり自信を持って言えませんが。
でも、未読派の人だったら
「ルールがこうだからきっとこうするんじゃないか」とか
いちいち考えながら観ないでしょう?
だから、結構大丈夫じゃないかなあ。

原作と同じ場面を再現する部分では
漫画だったものを映像で見せて、
また映画独自の展開をする部分では、
原作派にもどうなるのかわからず純粋に楽しめる。
オリジナルキャラ詩織もいい役どころでした。
彼女が絡むことで原作とは微妙に違った独自展開になって
前編のクライマックスのトリック!

…いやぁ、あれはやられましたね。
詩織はてっきり後編にも登場するのだと決め付けていて
人質にとられても死なないだろうと思っていたので
撃たれた瞬間、私も撃たれたような衝撃でした。
そして「…えっ?じゃあ、まさか月が…!?」と心臓バクバク。

”デスノートでは第三者を巻き込む死に方をさせることは出来ない”
というルールを知っている原作読者にとっては
原作では見ることのできなかった月が身近な者に直接手を下す瞬間であり
第二部で失われた月の冷徹で悪魔的な頭脳の復活を目撃した瞬間でもありました。
(※注)

そして原作未読派にとっては、月がいかに目的のために手段を選ばない人間なのか
そしてどれだけの天才的な悪魔の頭脳を持っている人間なのかを
思い知らされる瞬間でしょう。
どちらにしても大変な衝撃。
この仕掛けは本当に上手いと思いました。

でもって、その種明かしをした後!
”二人の選ばれし人間”の初対峙の瞬間がやってきます。
正直言って「え、ここでLが名乗っちゃうの?もっと劇的なほうが…」とか一瞬思いました。
でも、Lの全身が映ってまた衝撃。
コンソメ食べてるー!!
原作未読派な人にとっては
「おお、月を疑ってますっていう宣戦布告だな!」とニヤリとする場面でしょう。
しかしあの原作の衝撃的な初対峙の場面を既に知っている
原作ファンにとってもまた、このシーンではニヤリとさせられました。
だって、甘い物以外は口にしなかったあのLが、コンソメ味のポテチを食べてるんですよ!
きっと内心、塩辛いポテチを噛みしめながら
月への敵対心を静かにめらめらと燃やしていたに違いないですよ!
「やられた!」と思いましたよ(笑)

まあ、もちろんツッコミどころもありましたよ。
乗客が結構いる電車のなかであんな不審なやりとり、
絶対目撃されるだろ、とか(笑)
でも、でも!全般的に良かったです!!うん。

ところで、一連のコンソメシーンも最高でした。
コンソメに挑んだことのある私としては、心の中で大騒ぎでした(笑)
「コンソメは僕しか食べないんだよ」もバッチリでしたよ!d(>▽<)

後編も絶対に観に行きますよー!DVDも2作セットで買いたいです。
というか、前編ももう一回観たいかも。
てなわけで、劇場版『DEATH NOTE(前編)』、とてもいい作品だと思いました。
動員100万人突破!らしいですし、皆さんも是非~!


※注
漫画連載中もずっと「これ、少年誌でOKなのか?」と思ってましたけど、
主人公が幼馴染兼恋人のヒロインを無情に殺す場面で
客側が歓声を(心の中で)あげるなんていう作品、
別に少年誌でなくても、そうそうないような気がします(^^;
いや、不健全だとは思いますが…
当然フィクションとして楽しんでるので、
あまり目くじら立てないでやってくださいな。
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