階段下のがらくた部屋

ハリー・ポッターの感想・考察から日々の雑事まで。だったのが色々あって将棋とか。

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第73期名人戦七番勝負  

第73期名人戦七番勝負が閉幕しました。

激戦のA級順位戦を勝ち抜いて41歳にして初の名人挑戦に躍り出た行方尚史八段
羽生善治名人が4勝1敗で降して防衛を決めました。
これで名人通算9期、通算タイトル獲得数は91期と記録を伸ばしました。

私の戦前予想も4勝1敗での防衛だったのですが、内容は予想とは違っていましたね。
第1局は短手数での終局、第2局はねじり合いの末の挑戦者の勝利と一進一退で
結果的にはその後羽生名人の3連勝となったわけですが、3局とも逆転勝利という…

そうそう、予想外と言えば自分自身のことでも予想外のことがありました。

第一局の椿山荘対局は2013年度から2日目の現地大盤解説に行っていて、
今回も行くつもりで有給をとったりして準備していたのですよ。
で、当日になったらなぜか行き先が病院になっていて、そのまま入院という…(苦笑)
第一局はそのまま病院のベッドのうえでぐったりしながら観戦することに。
思わぬ短手数で驚きましたが、(自分の都合ではありますが)ぐったりした中で短時間で快勝してくださって、本当に良かったです。

閑話休題。

第3~5局はいずれも羽生名人の逆転勝ちでした。
3局とも中盤の早い段階で作戦負けになっていて、
素人目にも挑戦者のほうがいいだろうということがうかがえる、苦しい局面が続く展開。
とはいえ、どうもその後の展開を見ると、思ったほどには差が開いてはいない、というのが実情だったようです。

以前から「羽生さんの強さとは?」という問いに棋士たちが「悪くなっても離されないで付いて行く、”間違えたら許しませんよ”と」
という点をあげることが多く、私もなるほどーとは思っていたのですが
それを今回ほど感じたことはありませんでした。

名人戦は持ち時間9時間、中盤の入り口で形勢を損ねてしまうと、そこからずっと苦しい状態で耐え続けなくてはなりません。
しかも離されないで付いて行き、なおかつ「緩い手を指したら許さない」というプレッシャーも与え続ける。
それを延々続け、ひたすら、もしかしたら来ないかもしれないチャンスを待ち続ける。

これは尋常ならざる精神力がないと、絶対にできないことだとつくづく感じました。

延々苦しい局面を考え続け、チャンスが来たときにけして見逃さずにつかみ、
そしていったん有利になったら間違えることなく的確に優位を広げていく。
言葉で言うのは簡単だけど、どうしたらそんなことができるのか…。

しかしそんな将棋を3局続けて見せられて、正直度肝を抜かれる思いがしました。
序盤から良くなって圧勝するよりも、よっぽど凄みを感じます。

相手からしたらたまったものではないでしょうね…。
一度優位に立たれたら追いすがることもできず、
自分が優位に立ってもちょっとでも間違えたらあっという間に抜き去られて、気が付いたら奈落の底。
羽生名人と戦って負けた棋士が「いったいどうしたら勝てるんだろう」と深みにはまってしまうというのも、なんとなくわかるような気がしました。

防衛の喜びもつかの間、6月2日からは豊島将之七段を相手に棋聖戦五番勝負が開幕します。
今ノリに乗っていて、はた目からも自信をもって臨まれているなというのが感じられる挑戦者です。
前期王座戦でも激闘を繰り広げたカードですが、今回はどんな戦いになるのか、とても楽しみです(^^)



【名人戦:羽生が防衛…行方に4勝1敗、通算9期(毎日新聞)】
http://mainichi.jp/feature/news/20150530k0000m040072000c.html

【将棋・羽生名人が防衛 単独3位の名人9期目に(朝日新聞)】
http://www.asahi.com/articles/ASH5V6SQZH5VUCVL028.html
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