階段下のがらくた部屋

ハリー・ポッターの感想・考察から日々の雑事まで。だったのが色々あって将棋とか。

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第63期王座戦五番勝負閉幕  

第63期王座戦五番勝負が閉幕しました。
通算獲得23期目を目指す羽生善治王座に対するは
今期ついにA級に昇級し各棋戦で八面六臂の活躍を見せる若手実力者の佐藤天彦八段

星取りは羽生王座から見て○●●○○で、3年連続フルセットでの王座防衛となりました。
これで王座戦は4期連続通算23期目、タイトル通算は94期。


ずいぶん長いこと羽生世代が牛耳っていた棋界に若手の躍進著しい近年
今年はそれがさらに顕著になりました。
各棋戦で上位にあがってくる顔ぶれに明らかに変化があります。

春からのタイトル戦の挑戦者も

名人戦:行方尚史八段(41歳)
棋聖戦:豊島将之七段(25歳)
王位戦:広瀬章人八段(28歳)
王座戦:佐藤天彦八段(27歳)

という面々。
タイトル戦以外の羽生名人の対局でも、10月2日の佐藤康光九段との対戦が今期初の対羽生世代戦で
それ以外のほとんどが20代の若手との戦いでした。

名人戦、棋聖戦、王位戦とそれぞれを1敗ずつで乗り切って迎えた王座戦。
タイトル初挑戦の佐藤天八段はここ1年で一番勝っている棋士と言って間違いないでしょう。


ただ、私は今期の王座戦、とても楽しみだったんです。
開幕前に王座戦の話題になって「楽しみです!」と言ったら「余裕だねえ~」と驚かれたり、
1勝2敗に追い込まれてからも妙に楽観的でもありました。
不思議と今期は防衛されるだろうという、確信というよりは、そう「認識していた」。

佐藤天八段がものすごく強くてなおかつ勢いに乗って勝ちまくっているのは
もちろん私もわかっています。

でも、それ自体は全然関係ないというか…
恐さよりもわくわく感のほうが勝っていた感じです。

それはなにから来るのかと言うと、羽生さん自身が楽しみにしているんじゃないかと感じたからです。

ひとつには、先に書いたようにタイトル戦の挑戦者の顔ぶれが近年変化してきていて、佐藤八段が満を持しての初挑戦であること。
誰もが新しい時代の息吹を感じずにはいられません。
迎え撃つ側の羽生さんもそれはきっと同じでしょう。

もうひとつには、羽生さんの好きな戦法である横歩取りで佐藤天八段が圧倒的に勝ちまくっていること。

佐藤天八段は特に後手番での横歩取りがドル箱戦法となっていて、
2015年になってからは10戦10勝(王座戦開幕まで)の負けなし!!
通算でも8割を超える勝率と、ちょっと尋常じゃなさすぎる感が漂います。

ただ、羽生王座も横歩取りは子供のころからの得意戦法で、
オールラウンダーながら「好きな戦法は?」という質問にはほぼ必ず「横歩取り」と答えています。


今までの同世代とは違う新たに台頭しつつある若い世代の旗手が、自分の一番好きな戦法を一番の武器に挑戦の名乗りをあげたのです。
これを楽しみにしていないはずがない。


羽生さんはチェスを趣味にしていて、(珍しく)まとまった休みがあると海外の大会に積極的に参加されますが
ただでさえ忙しいのに将棋と似たようなチェスを指す理由を


「ハードだから」
「海外に行く機会がなければ、こんなにチェスをやってなかった」
「強い人と対戦するのが好き」

将棋ペンクラブログ「羽生善治名人「体力は森内君にかないませんよ」」より


と答えています。

つまり、将棋でもチェス(国内)でも自分と同じくらい強い人はいるけど、チェスは海外に行けば自分より圧倒的に強い人と戦える。
それが楽しいのだと。


今回の王座戦は、佐藤天八段が強いからこそ、横歩取りでガチンコ勝負をするのを羽生さんは心から楽しみにしていたんじゃないかなあ…と。
もしかしたらタイトル初挑戦の佐藤天八段以上にわくわくしていたかもしれない。
勝手な想像ですが、そう思っています。

そして私は羽生さんがわくわくして指す将棋を観るのが、心の底から嬉しく楽しいのです。


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