階段下のがらくた部屋

ハリー・ポッターの感想・考察から日々の雑事まで。だったのが色々あって将棋とか。

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第9回朝日杯将棋オープン戦 準決勝・決勝 「準決勝」  

(長くなったので準決勝と決勝とで分けました。決勝の記事はこちらです


今年も朝日杯将棋オープン戦公開対局の季節を迎えました。
将棋ファンになって以来、毎回羽生名人が準決勝に進出されているので、私も今回で4回目の参加です。

[ 過去のレポート記事 ]
第8回朝日杯 決勝 
第8回朝日杯 準決勝 
第7回朝日杯
第6回朝日杯

[ 朝日杯の特徴 ]
・持ち時間40分(チェスクロック使用)+切れたら1手60秒未満の秒読み
・準決勝、決勝が公開対局
・当日解説(現地会場)付き生中継がテレ朝チャンネル2(CS)とニコ生で放送され、後日録画映像が朝日新聞のwebサイトで公開される
・web上で棋譜中継が見られる
・もちろん日本将棋連盟モバイルでも中継が見られる

という、ファンにはたまらない、とても楽しみの多い棋戦なのです。
しかも、公開対局と一言で言いますけどね。
すごく近いんですよ!!!
2~3メートルの距離で対局観戦できるので、駒音はもちろん対局者のため息まで聴こえてしまうのです…!

そんな年に一度のお楽しみ。
今年は2月13日(土)に有楽町朝日ホールにて開催されました。


[ ベスト4に勝ち上がったメンバー ]
羽生善治名人(45)
森内俊之九段(45)
村山慈明七段(31)
戸辺誠六段(29)

[ 準決勝の組み合わせ ](リンク先は棋譜中継)
羽生名人 - 村山七段
森内九段 - 戸辺六段

どちらも永世名人有資格者に30前後の棋士が挑むカタチとなりました。
私の朝日杯観戦スタイルは明快です。
羽生名人の対局は対局場で観戦、そうでなければ大盤解説会。これです。
山崎隆之八段らによる大盤解説会も大変魅力的なのですが、
なにしろこんなに間近に対局を観戦できる機会はここをおいて他にありません。
対局会場はもちろん無言で物音も衣擦れしかしないような状況で、当然解説は一切聞くことができません。
でも、生で観戦して、対局者と同じ空間で同じ時を過ごすのは、大変濃密で贅沢な時間なのです。
普段は記録係と観戦記者にしか許されない盤側観戦…!


入場したのち、まず対局場に入って観戦場所の確保をします。
が、朝日杯は先手後手によって対局者の座る席が決まります。
先手が向かって右、後手が向かって左。奥に置かれる大盤の先手後手と合わせた格好です。
入場した時点では先手後手はわからないので、いい位置を確保したいと思ったら頼るのは己の勘です。
後手かな?と、向かって右側の位置を確保して、見事当てました。やったね。

▲村山七段 - △羽生名人

先手村山七段、後手羽生名人。
これまでの対戦成績は羽生名人から見て3戦3勝。

公式戦では対羽生戦が全敗の村山七段ではありますが、お二人は一緒に研究会で将棋を指す間柄。
研究会をしていて一度も勝ったことがないとはちょっと考えられません。
やはり羽生名人と研究会(VS)をしている長岡裕也五段が「研究会での対羽生勝率は1~2割」ということらしいですが、
村山七段ははたしてどうなのでしょう。

初手▲2六歩から角換わり腰掛銀へと進みました。
最近プロ間でさかんに指されている戦法で、「端歩をどうするのか」が大変ホットな最前線での駆け引きとなっています。
端の歩を突くか受けるか突かないか受けないかで、いったい何がそんなに違うのか
正直なところ私程度ではさっぱりわからないのですが、それによって確かに駆け引きが行われているのです。
羽生名人は後手ではずっと9筋の端歩は突かれたら受けていたのですが、
ここで(たぶん)初めて9筋の端を保留する形に!!
そして△7四歩~△7三桂!
9筋の歩を受ける1手を省略して、後手から先攻しようという作戦です。(そのくらいはわかる)
ただ、今までだってムダに端の歩を受けていたわけではないので、メリットだけでもないはず。
そこのところがどうなるのか。
こうやって定跡とは進化していくのですね。

以下は対局観戦しながら私が思っていたことです。


△6五歩
→そしてついに後手から仕掛けたー!とりあえず羽生名人が攻めている方が観ていても楽しい。

▲同歩△1四歩
→仕掛けてから端!? もし先手が受けなかったら9筋を保留した分の1手の速さがなくなっちゃう。

▲4五歩
→逆に先手から攻めの手。ですよね。そうですよね。

……

△4四銀
→ぶつかったまま放置されているとむずむずするけど、3筋の歩は先手も後手もお互い取れないんだな。
先手が取ったら後手は△3六歩、後手が取ったら▲2四歩同歩同飛で十字飛車。

▲1六歩
→あれ、ここで受けるんだ!?この時間差はなんなのだろう。でもこれならやっぱり後手が先攻できるのでは。

△6五桂
→きたー

……

△7三角▲5九角
→飛車に狙いをつけている後手の角に対して、先手の角は受け一方。しかも壁になっちゃってる。
この交換は後手が得したでしょ!羽生名人有利なんじゃないかな??

▲1五歩
→玉頭から攻めかかられているのに端は間に合うのだろうか。

1筋での応接のあとは中央で銀が交換になって、

▲6五銀△8七歩成
→銀交換後に先手が桂得して、ここで歩成り??
…(30秒経過)…あっ!!!!十字飛車か!!!!!!!

△6五飛
→これで▲桂△銀の交換で後手ちょっと駒得。

……

▲2二歩
→この歩イヤだなあ。金でも玉でも取りたくないけど、取らないのはもっとマズい。どっちで取るんだろう。

△同玉
→端に近づいちゃって怖いなあ。大丈夫なのかなあ。

……

△6八歩
→なんだろうこれは。同金とされたら壁が解消されちゃうけど。

▲1二歩成~△同玉
→こう見ると端からの攻めは恐くないんだな。後手玉は右にいくらでも逃げられそう。

△4六飛~△1六飛~△3六飛
→こんなに真ん中を飛車がびゅんびゅん動き回る角換わりの将棋見たことない。
先手は自陣にフタしちゃってものすごく窮屈そうだ。タダでさえ壁形でツラそうだったのに、一層ツラそう。
これは羽生名人がだいぶいいでしょ!!

……

▲2四桂△2七歩
→金取りを無視して飛車を抑え込む2七歩!これは気持ちいい。先手の大駒を2枚とも抑え込んで、駒の働きがまるで大差です。これは優勢なはず。
どうやって決めるのかなー。

……

△8八歩
→うおーーー堅実。先手はロクな逃げ場もないし間に合いそうな攻め手もないし、これで十分なのか。

……

△4六桂~△4七銀
→なるほどー!!!

108手にて羽生名人の勝ち。
一方的に攻め倒したように思えましたが、実際のところどうだったのでしょう。
これで3年連続決勝進出です( ´▽` )



(長くなったので準決勝と決勝とで分けました。決勝の記事はこちらです


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